First Atack

simesaba

2012年04月23日 23:46



ぽかぽか陽気の休日

「雷魚の様子見に行きましょか」

突然のお誘いが掛かった

少し時期が早いような気もするが

決してガツガツするつもりは微塵もない

ましてやベテランの方の雷魚釣りを

この目で見れる貴重な機会だ

今回は私に与えられた良い勉強の機会

色々と学ぶことの多い釣行になるはずだ






昨年使ったリール5600C4は

シーズン終了後、全部バラして掃除し

きっちりメンテナンスをしてある

数日前に注油もし直し、機関は良好

いつでも始動できる状態にある

ロッドは・・・

実は今年新たな相棒を入手し

今シーズンの使用を楽しみにしていた





よし!

今日はこいつの試し振りのつもりで出掛けよう

釣果を期待しないで

雷魚の姿を見ることが出来れば御の字である






横風に苦労しながらキャストを繰り返す

風の悪戯と私自身の未熟さが相まって

幾度となく打ち直しをし

風の止まったタイミングで

ようやく思うようなラインを通すことができた

誘いのアクションを入れると

フロッグに気が付いた一尾がスッと動く

見切られないギリギリのタイミングで

チョンとワンアクション入れた瞬間

バフォッ!

乾いた捕食音が鳴り響いた






新調したロッドは綺麗な弧を描き

ヘッドシェイクの衝撃を吸収し

見事に仕事をこなしていたが

私自身は、久しぶりに味わう重量感に鼓動が高鳴り

緊張で手が震えているのが分かった

どうにか自分自身を落ち着かせ

なんとかランディングに持ち込む







今年最初の一尾

思わず見とれてしまいそうになるが

素早く撮影を終え、元居た水に返すと

元気良く帰って行った

「おめでとうございます!!」

「ありがとうございます!!」

釣友とガッチリ握手を交わしたその手は

まだ震えていた






今年もこの感動に出会えたことが

とにかく嬉しい

月並みな言葉ではあるが

この環境に、自然に

そして私を支えてくれる皆様に

この言葉を贈りたい


ありがとうございます







この一尾で

私自身も案内役をして下さった方も満足し

その場を後にした

数が欲しいわけではない

大きさを求めるわけでもない

極論で言うと

出てくれただけでも満足

そんな釣りは他にはなかなか無いように思う






一見、激しさばかりが強調されがちな雷魚釣りだが

自然に対しての感謝の気持ちや環境を守ることの大切さ

時には竿を振らずに穏やかに見守ることも必要

そんなことを考えさせられるのが雷魚釣り

だがこれは

何も雷魚釣りに限ったことではないはずだ

全ての魚に対して

雷魚に接するのと同じ気持ちで皆が向き合えば

釣りの世界はきっと

今よりもっと明るい未来になる

雷魚釣りを通じて、他の魚種に対する慈しみの念も

より一層沸いた気がする

そんなことを改めて思った

今回の釣行






良いスタートは切れた

これからもじっくりと腰を据えて

いつものスタンスで取り組むつもりである










あなたにおススメの記事
関連記事