空  .

simesaba

2010年03月17日 12:00










本日もお越し頂きありがとうございます





釣り人なら誰しも気になるのが空模様

空模様といえば、一般的に〝お天気〟のことを指す

週末の天気はどうだろう

明日の天気はどうだろう

次回釣行予定日の天気はどうだろう

そして現地に着いて、今日の天気は実際のところ

どうだろう

とにかく気になる〝空模様〟






私にとっての空模様は

天気そのものでもあるのだが

書いて字の如く〝空〟の〝模様〟

これが気になって仕方がない







空の模様って何ぞや?

いろいろあります

刻一刻と状況は流れて行き、変化を繰り返す

一瞬として全く同じ状況というのは存在しない

それは

空の色だったり

雲の形だったり

雲の流れる速さだったり

その時の感情によっても捉え方が違ったり

空を見ていると飽きることを知らない







季節によって、時間によって

天候によって、その時の気分によっても

空の模様は変わって見える







例えば季節による違い




朝靄(もや)の向うに明るい何かが待っている

そんな気にさせる 春霞




誰の心もウキウキさせるような

梅雨明け直後の真っ青な空に浮かぶ大きな入道雲




楽しかった夏を、いつしか遠い記憶のように感じさせる

切なく儚い晩秋の夕暮れ




厳しく寒い季節を、空でさえも耐え忍んでいるかのような

真冬の重くのしかかる灰色の雲









そして、その時の自分の状況や気持ちによっても

大きく違って見える




釣り人がよく使う言葉で

朝マズメ、夕マズメ というのがある

何時から何時というお堅い定義はなく

明け方頃や日暮れ時という薄暮の時間

この時間を狙って釣り人たちは挙って釣りに出掛ける

この微妙に明るい、微妙に暗い時間帯に

魚たちは活発にエサを追う

釣り人の最も興奮する時間帯だ












朝マズメ

夜から朝になる時間帯

この時間に、よい釣りができた人は

さわやかな清清しい気持ちで

朝日が昇るのを目にするだろう

逆に、まったく釣れなかった人は

〝チッ! もう夜が明けやがった…〟

と忌々しい気持ちでそれを見ることになる

〝もう少しゆっくり昇ってくれよ〟

と、太陽にブツブツ文句を垂れてみたりもする







夕マズメ

夕方から夜になる時間帯

よい釣りができた人は

〝今日も一日ありがとう〟

と、お日様に対し感謝の気持ちを抱き

釣れなかった人は

〝チッ! もう日が暮れてやがる〟

と憎らしい気持ちでそれを見送る

〝もう少しゆっくり沈んでくれよ〟

と、またしても太陽に文句を垂れてしまう







どちらにしても、刻々と表情を変える

この微妙に明るい、微妙に暗い時間は

はかないほどすぐに過ぎ去ってしまう







特に晩秋から初冬にかけての夕暮れ時は

〝つるべ落とし〟

などと言われ、あっという間に日が暮れてしまう







この時間帯、釣り人は釣りに夢中になり

空の色がどうの、雲の動きがどうの

などと気を配らせることはほとんどしない

でも、この時間帯の空の色の移り変わりは

人間が作り上げるものには表現することのできない

たいへんすばらしい色合いを醸し出す







特に、明と暗の狭間にみせる色合いは

全ての色を含んでいると言っても過言ではない

夜と朝の狭間、夕と夜の狭間

このうつろい過ぎていく、たまゆらの刻

釣りに夢中になるのもいいが

たまには

ちょっと手を止めて

空を仰いでみてはいかがでしょうか

いつもとはまた違った

空の色が見えるのではないでしょうか

誰の上にも

空はあるのだから






















空だけではなく

釣り場をとりまく周りの自然そのものを

もう少しじっくり観察してみると

季節の移り変わりが

もっともっと実感でき

魚を釣り上げる行為 以外にも

楽しみが見出せるかもしれませんよ







先日の記事で、少しでも気配を消す為に

迷彩柄の服を着用していることを書きましたが

自然を愛でる心を持つことこそが

自然と一体化できる唯一の方法なのかもしれない








〝暑さ寒さも彼岸まで〟

昔の人はよく言ったものです

もうじきお彼岸

三寒四温で目まぐるしく寒暖を繰り返しながらも

ゆっくりと、でも確実に春は目の前にやって来ています

春が来たことを誰の目にも感じさせる日本の春の風物詩

桜の開花がもうすぐです

桜の開花時期の目安は15℃

バスの産卵適水温も15℃

どちらも自然界に生きる生き物

15℃という温度には

何か生き物を元気にさせる効果が

あるのかもしれませんね







水温が15℃になるのには、もうしばらくかかりそうですが

釣り人が待ち望んでいるスポーニング絡みの釣り

産卵前に体力をつけるための荒食い

案外、桜の開花時期と重なったりするのかもしれませんね


























~余談~




ちなみに以前、当ブログに登場したコイツ







そう、私のウェーダーのソールを

ガムのようにガシガシ破壊した

我が家のデストロイヤー

彼の名前は


〝そら〟くん

です

どうでもいい話ですが…





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