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FEN と書くと
釣り人の皆様は fenwick を思い出すだろう
そうあの有名なロッドメーカーである
だが私の場合、FEN で頭に浮かぶもの
それはラジオ放送である
FEN エフ イー エヌ と読む
決してフェンではない
FEN とは
Far
East
Network の略である
元々、太平洋戦争中に
米軍兵士を激励するために始まったのが起源と言われ
戦後は、その名の通り 「極東放送網」 という局名で
在日米軍向けに流された英語放送である
その昔、私が子供の頃
今のようにインターネットなど無い時代
多くの人達がラジオに耳を傾けていた
私もその一人である
深夜放送を流しながら受験勉強に励んだり
夜な夜な夜遊びをしたりしたものだ
そもそも私がFENの存在をどうやって知ったのか
それは今となっては記憶が定かではないが
中学高校の頃、私は間違いなくFENを聞いていた
だが、その当時住んでいた四国松山に
米軍基地などあるはずも無い(現在も)
そう、それは瀬戸内海を挟んだ遠く中国地方の
岩国米軍基地から発信された電波を受信したものである
(AM 1575kHz)
ダイヤル式のチューナーをひねり
周波数を合わせると
zzzzzaa・・・というノイズに紛れ
流暢な英語が流れてきた
それは明らかに日本人が話す英語ではなく
ネイティブのものと思われる
リズミカルで軽快な英語だった
当然、当時の私にその流暢な英語が聞き取れるはずはなく
ただ、その雰囲気に酔いしれていたのだ
アメリカ映画で目にするような
早口で途切れることの無い
それでいて耳に心地よいリズムで
DJの口から発せられるその言語に
なんとも形容しがたい格好良さを感じたものである
この記事を書く前にネットでFENについて調べてみると
今では AFN (American Forces Network)
という名前に変わっていた
私が高校の頃は80年代の後半で
まだFENだったのだが
1997年に今のAFNに変わったらしい
私にとってはAFNよりもFENの方がシックリくるし
Far East 〝ふぁーいーすと〟
という響きの方がカッコイイように思える
日本語にしてしまうと〝極東〟〝キョクトウ〟と堅苦しく
〝極東軍事裁判〟を思わせる前時代的な響きになってしまうが・・・
そんなこんなで
私は今でもラジオを聞くのが好きである
車に乗るとたいがいFMラジオを聞いている
嫁さんは自分の好きなCDを聴きたがるが
私はラジオから流れてくる音楽や、その時々の情報に
聞くでもなしに耳を傾けるのが好きなのだ
そんな私が好んで聞くラジオ局
FM COCOLO(FMココロ)
日本初の多言語放送で
日本語、英語、韓国語、中国語、スペイン語・・・etc
ありとあらゆる国の言葉で発せられるラジオ放送
意味は分からなくても
なんとなく分かるような分からないような
車の中で聞くラジオは、これぐらいで丁度良いような気もする
このFM COCOLOは、阪神淡路大震災をきっかけに
在日外国人向けの情報発信を多言語で行う必要性が生じた為
開局されたラジオ局である
関西2府4県を対象とした超短波で発信される地域密着型のラジオ
2010年からは〝OVER45の為のミュージックステーション〟
と銘打ってリニューアルされた
正に大人のラジオだ
いきなり話は変わるが
そんな FM COCOLO を彷彿させるような釣り雑誌が
近々発刊されるらしい
琵琶湖と西日本の静かな釣り
『Walton』
大人の釣り人向けと限定しているわけではないが
特に40代以上の釣り人に喜ばれる内容になっているとか
私などは、つい先日40代の仲間入りを果たしたばかりの
(40代の)〝ひよっこ〟であるが
「琵琶湖と西日本の静かな釣り」というコンセプトには
惹かれるものがある
特に〝静かな〟というところが
なんとも良いではないか
静かな釣りという言葉からは
のんびりと水に糸を垂れ、ボーっと浮きを眺め
霞を食べて生きている仙人のような釣りを連想しがちだが
そんな釣りだけが
静かな釣りというわけではない
恐らくこの〝静かな〟という部分には
〝落ち着いた大人の〟という意味も含まれているのではないかと思う
創刊準備号の表紙を飾っている大人の釣り人は
サムルアーズのサム山岡氏
綺麗に弧を描いた竿から
今正にルアーが放たれようとしている瞬間の写真だ
そこからは〝静〟と〝動〟が見て取れる
程よくリラックスした状態で竿を振る姿には
無駄なものが一切感じられず、大人の落ち着きが見られ
それでいて躍動感のようなものも感じることが出来る
正に静と動の融合である
創刊を飾るに相応しい一枚だ
今はまだ表紙を目にしただけだが
内容が楽しみな一冊
普段釣り雑誌など買わない私だが
発売されれば、是非読んでみたいと思っている