本日もお越し頂きありがとうございます
日曜の夜
ひととおり用事を済ませ、釣りの準備に掛かる
まだ出発時刻は決めていない
時刻は午後九時
仮眠を取ってから出かけるか
それともこのまま一睡もしないまま出かけるか
まだ決めかねている
とりあえず準備をしよう・・・
荷物をまとめ、車に積み込む
最初に投げるものを決め
現地に着けばすぐに開始できるようにセットする
といっても、最近はいつも同じルアーなのだが・・・
いざ準備を始めると
今日の釣りに関する妄想が始まる
ここ最近、他のブロガーさんたちも
軒並みいい釣果を上げている
今日はきっと自分にも・・・
などと、皮算用をし始めると
居ても立ってもいられなくなってきた
あかん、すぐ出発や!
心は決まった
いそいそと準備をし
期待に胸躍らせながら家を出る
向かうは湖西のいつもの浜
日曜の夜
遊びを終えて家路に着く車で
京都市内はまだまだ車が多い
山科を抜け湖西道路に入るまでに
随分と時間がかかってしまった
早く釣りをしたい気持ちで一杯のせいか
気持ちばかりが焦る
いつものトンネルを抜けると
西大津の夜景が目に飛び込んでくる
私はこの瞬間がとても好きである
高層マンションが立ち並び
とても都会的に見えるのだが
その向こうには夜の帳が下りた
真っ黒な湖が横たわる
今から立ち向かう大自然がそこには広がっている
目的地にはまだまだ遠いが
なぜか〝また来たよ〟と心の中でいつもつぶやく
さっきまでの渋滞がウソのように道は空いている
北上するとともに家々の明かりはとぼしくなり
そのかわりに夜の琵琶湖の黒さが増してくる
どうだと言わんばかりに存在感が大きくなる
堅田を過ぎると更に大きく広がりを見せ
ある種独特の趣を放つ
そう、それは正に海そのもののようだ
そんなことを考えながら北上を続けると
いつしか、焦りの気持ちはどこかに置き忘れたかのように
心が安らかになってくる
なぜかいつもそうなのだ
現地到着、午後11時50分
浜に降りたのは、ちょうど日付が変わる頃
東からの微風、湖面は少し波立つ程度
気温は5℃
真冬に通っていたことを思うと
まったく寒いとは思わない
今日は天気予報が大当たり
想像通りの琵琶湖の状態
辺りを見渡すが、先行者はいないようだ
Blue Monday を翌朝に控えた日曜の深夜
こんな時間に釣りに来る変態は私一人のようだ
変態上等!
この浜を独り占めにしてやる、と意気込む
まずはいつもの流れ込みから釣りを開始
好天に恵まれた日中に活性が上がったバスが
ドシャローに寄って来ているかもしれない
あえて水には入らず波打ち際からキャストする
投げた場所より10mほど左で
何かが動いた気配がした
水面に波紋が残っている
第2投目
さっき気配を感じた場所の奥5mぐらいの位置にキャスト
ゆっくりとリトリーブする
一瞬目を離し夜空を見上げる
ちょうど頭上に飛行機の赤白のライトが点滅しているのが見えた
こんな時間に北から南へと向かう民間機などいないはず
自衛隊機のスクランブルか
などと考えていると左肩に
ドンッ!
と何かにぶつかったかのような衝撃があり
腕が、体が左方向に無理やりに持っていかれる
きっ! キタァーー!!
ひったくられるように左に持っていかれた体を
反射的に逆方向にのけぞらせる
よっしゃー! 乗った!
と思った瞬間から
ドラグが滑り、激しく糸が出て行く
あまりにも突然のことに驚き
私の鼓動も早くなっているのに気づく
が、その次の瞬間には、すぐさま冷静さを取り戻し
ドラグを少しずつ締め、出された糸をタイミングをみては巻き返す
ドラグが効き、糸の出を止めると心に余裕が生まれる
本当は余裕をぶちかましている場合ではないはずなのだが
その時思ったのは
これこれ! これを味わいたかったんだよ!
自然と顔がにやけている
竿のグリップエンドをベルトの辺りに当て
強烈な引きに耐えながらも
それを楽しんでいる自分がいる
本当に、そんな余裕などないはずなのに
何度か、巻きつ出されつを繰り返し
ようやく岸に近づいてきた
右に左に暴れまくっていた奴は
パニックを起こしたのか
藁をも掴む思いなのか
逃げ場を求め、あらぬ方向に走り出す
そう、自分から浜に向かってくるではないか
急激にラインテンションがなくなり
こちらとしても変な感覚
急いで、たるんだ糸を巻き取る
すると今度は再び沖に向かって走り出す
ええい、もう訳がわからない
とりあえず、引きを凌ぐ事だけ考えよう
そんなやり取りを二度三度繰り返し
ようやく奴も観念したようだ
押し寄せる波の力を借り
浜にずり上げる
暗闇に浮かびあがる魚体
おお!! けっこうデカイぞ!!
が、持ち上げようと口に手を持っていくが
あるはずの場所にない
何が?
口が・・・
しかも細長い魚体
ヘッドライトを点け、照らしてみる
立派な立派な ニゴイさん でしたとさ
なんや、ニゴイか・・・
完全にバスだと思い込んでいた
しかも、かなりデカイし
二投目からこの引きやし、幸先が良い
もしかして今日は爆釣か
などと、やり取りをしながら考えていた私
まあ、けど、釣れないよりは釣れたほうがいい
たとえ狙った魚以外でも
とりあえずサイズを測ってみる
ゴ、ゴジュウ・・・ロクセンチ
よう引くはずやわ
これがバスだったら・・・凹
外道とはいえ、あまりにも幸先の良いスタート
今日はなんか期待が持てる
さっきのやつがあまりにも右に左に暴れまくったものだから
しばらくはポイントを休ませないと釣りにならない
前回釣れた場所に移動をすることにした
浜を北に向かって歩く
前回よりもかなり増水しているのが、浜の様子から伺えた
前に来た時は、葦原がもう少し上にあったはずだが・・・
そんなことを考えながらいつものポイントに着く
岸から20mぐらいのところに
魚が居つくストラクチャーがある
何があるのかは定かではないが
必ずいつもその辺りでアタッてくる
増水しているので、もう少し向こうか・・・
ここ最近のお気に入りのミノーを今日もセットしている
ゆっくり、ゆっくりストラクチャーを通過させる
少し足場を変え、通すラインを変えながら
ストラクチャー周りを丹念に探る
が、まったく異常なし
ずっと張り詰めていた緊張からか
少し疲労感を覚えたので
場を休めることも兼ねて、少し休憩を入れる
釣り始めてからどれくらい経っただろう
ちょうど2時間くらいかな・・・
ふと時計を見ると AM2:00:39
ウワッ! 気持ち悪ぅ・・・
ちょうど2時やし・・・
よく怖い話などで、目が覚めると決まって2時ちょうど
などというのを耳にする
そんなことを思い出し、ちょっと気持ち悪くなる
が、砂浜に寝転び、辺りを見渡し、空を見上げると
いつもそんな恐怖心はどこかに吹き飛ぶ
ぼんやりと湖面を眺める
さっきまで微風だったのが、今は無風
まったくのベタ凪
よし、久しぶりにあれを使おう!
スピニングタックルにセンコーノーシンカーをセットする
15分ぐらいは場を休めただろうか
尚もベタ凪
釣りを再開
1投目、異常なし
2投目、さっきのこともある
なんとなく2投目に縁があるような気がし
かなり念入りに時間をかけてリトリーブ
・・・なんや、何もないやん
岸に近づき、キャストしなおすために
少し早めに巻き始めた瞬間
グググンッ!
偶然にも、早く巻き始めた瞬間に食ってきたため
程よいスイープフッキング状態になったようだ
感触的にはしっかり掛かっている感じがする
底へ底へと力強く引き込まれる
これはバスやろ
まさかセンコーにニゴイは食ってこーへんやろ
ギィー--------
ドラグが鳴き、糸が出される
少しずつ、少しずつドラグを締める
ギィー---ギリリ ギリッ ギチッ
よし! 締まった!
ゆっくりハンドルを回し、糸を回収する
岸から5mぐらいのところで激しくジャンプをし
どうにかして逃げ切ろうとするが
ラインテンションを保ったまま、これをこらえる
頭の向きを確認し、無理をしないように誘導する
波打ち際、ズルリとそのまま引きずり上げ
無事ランディング
本命登場
お腹ぷりっぷりのグッドコンディション
あまりの丸さに長さの感覚が狂い
最初見た時は40後半くらいかなと思ったが
メジャーを当てると53cm
今年3本目の50UP
とにかく丸い丸いやつでした
久しぶりに使ったセンコーがいい働きをしてくれました
その後、流れ込みと、このストラクチャーを
手を変え品を変え攻めるが
結局いつものミノーで
サイズアップの
57cm を1本追加
ニゴイですよ
そして明け方を迎える
その後、ここをあとにし車で移動
2ヶ所寄り道をするがまったく異常なしで
午前9時半、納竿
週明けの混雑した道を
強烈な眠気と
ほどよい満足感のない混ざった感情で
帰路に着く
帰りの湖西道路で
『また来るよ』
ポツリとつぶやいた
本命のバスは1本だけだったが
なんだかやけに楽しい夜だった
~あとがき~
今年に入ってまだ50以下のお魚ちゃん釣れてません
(魚種問わず)
いったい、いつになったら釣れるのだろうか・・・
今のところ・・・
〝50アップ専門釣りブログ〟
ということで・・・
よろしいでしょうか?
おあとが・・・よろしくないようで・・・
では、また
最後まで読んで頂きまして
ありがとうございました!!