重なる偶然

simesaba

2010年08月10日 16:07




本日もお越し頂きありがとうございます





日曜の晩から翌月曜の朝にかけて

琵琶湖に出撃してまいりました

先日の記事にも書いたように

嫁さんにチクリと嫌味で刺されながらも

出撃の了承をもらい

心置きなく意気揚々と車を一路琵琶湖へと走らせる







夜9時半

まだまだ車の通りの多い国道を

東へ向かわせながらも

まだ最初の行先を決め兼ねている

直で湖西に向かうか、それとも・・・

やっぱり気になる東岸某所に向かうか・・・

京都東インターを過ぎ、いよいよ分岐点

左はR161、右はR1

信号は通行可能の右矢印に青色が灯っている

一刻も早く現地に着きたい気持ちから

右矢印に従った

まずは東岸某所へ向かうことにする







前回の釣行でも足を運んだ場所

ボイルの激しかった場所である

某WEBサイトの釣果情報でも

ロクマルが上がっていた場所である

前回は花火に狂う若者達が馬鹿騒ぎをしていたが

今日は静まり返っている

地上と同様に水面も今日は静けさを保ったままだ

キャストを繰り返すが

トロロが絡んでくるばかりで、何の反応もない

早々にこの場所を後にする






次に向かうのは

先日、釣友〝近江の小次郎氏〟に教えてもらった

NAMAZU-PARADISE

バス釣りではメジャーな場所のすぐ近くにありながらも

誰もが見落とし通り過ぎてしまうであろう小さな用水路である

流石に小次郎氏はよくご存知である

車1台だけ止めれる場所に停車し

用水路に向かい下りていく

車道から見下ろすように照らしている街頭の明かりに

私の影が照らされるような形になる

影が水面に落ちないように

何かの影に重なりながら草の坂道を慎重に下りる

静まり返った用水路は、静かにジワーッと流れている

しばし息を潜め聞き耳を立ててみるが

ナマズ独特の捕食音は聞こえない

数度のキャストをした後

もう少し上流に遡ってみることにする







腰の辺りまで生い茂った草を掻き分け藪漕ぎをする

時折くもの巣が顔を覆うが、気にせず前進

ヘッドライトを装着してはいるが

足元が気になる時にしか灯はともさない

暗闇の中でガサゴソという音だけが響き渡る

ただのアホやなと、自分のやっていることに呆れた笑いが込み上げる

水辺から一旦離れて藪漕ぎをしていたが

キャストできそうな空間を見つけ入ってみる

自分が立っている岸側の20mくらい上流で何かが水面に波を作っている

狙いを定めシュンと軽く竿を振る

暗闇の中で毎回狙い通りにキャストが決まるほど私はうまくはない

弧を描いて飛んでいったルアーがコンクリートの護岸に当る音がした

コンッ!

だが、幸いにもコンクリートにぶち当ったルアーが

用水路側に転がり落ちる

ポチャッ!

と同時に 

ドバシャッ! と大きな水しぶきが上がった

重みが伝わるその時を待ってアワセを入れるつもりでいたが

水面を騒がせたのはその1回きりで

誘いをかけてみたが、ルアーを襲ってはこなかった

その後、100mほど藪漕ぎしてはキャスト

藪漕ぎしてはキャストを繰り返していたが

ポツリポツリと雨が降り出してきたため車に戻る






その後大きく移動し湖西方面に車を走らせる

今回は私的新規開拓をしてみようと思っている

メジャーな場所ではあるが、私はまだその場所で釣りをしたことがない

以前に一度だけ駐車スポットを探しに昼間偵察に来たことはある

運良くその場所が空いていればよいのだが・・・






その前に、ちょっと寄り道で

前に〝りりパパさん〟に出会ったあの場所に立ち寄る

ちょっとご挨拶だけして行こうと思い駐車場まで行くが

車が見当たらなかった

雨が降り出したこともあり、早々に引き上げたようだ

駐車場に車を止めることもせず目的地へと向かう






今日の目的地は、ここからは目と鼻の先

車で5分も走らせると、すぐに目的地に着いた

運良く車を止める場所が空いていた

ウェーダーに着替え

ヘッドライトで足元を照らしながら浜へと下りる

私が車を止めた場所より少し下った場所に2台の車があった

先行者の方がおられるようだ

1台は京都№、もう1台は名古屋№

この組み合わせに少し思うところがある

だが、浜に下りると先行者の方は見当たらなかった






ここのところ陸っぱりしかしていなかったので

久しぶりの水の感触を確かめるように慎重に歩を進める

目の前には大きく黒々とした湖が広がっている

誰もいない浜辺で一人竿を振る

なんともいえない爽快感が体を包む

天気予報通りの風向きで東南東から吹く風が

頬を伝っていき、日中の暑さを忘れさせるほど心地よい

初めての場所を頭にインプットするべく

地形や風向き水の流れなどを観察する

遠浅の河口付近を早々に流し

航空写真で見た、ブレイクが岸に近い場所へと向かう








ちなみにルアーは

最近巷で流行っているこれ

SUMING PROP 105CW








暗闇の中なので

どんな動きをしているのかは、ハッキリとはつかめない

だが、お尻についたプロップが

絶妙な微波動を出しているに違いない

かなりゆっくり目に引くと頭だけが水面に沈み

プロップがほぼ水面辺りで回転し

微妙な引き波を起こす

もうすこしだけスピードを上げると

水面直下に20cmほど潜り、これまた絶妙な動きでケツを振っている

止めた状態で軽くトゥイッチを入れると

水面でポコッ!とPOP音が鳴る

色々な使い方ができそうだが

どの動きが一番バスにアピールするのだろうか






あれこれと試しながら、フッと頭に浮かんだことがある

先日、某ブログで目にした文章

〝 この時期絶対的に釣れる動きがある 〟

いったいどんな動きなんだろう

そしてそれは

そのルアーが持つ独特の動きなのか

人が意図的に起こす動かし方なのか

そんなことを考えながら

ゆっくりただ巻きしている時

グググンッ! とアタリがあり

反射的にアワセを入れる

サイズはそれほどでもないのが

手に伝わる感触で分かるが

いいファイトで楽しませてもらった

そして、このルアーでの最初の1匹









今日の最初の1匹であり

このルアーでの最初の1匹でもある

魚のサイズはどうあれ、やっぱり嬉しいものである


















最近流行の雷大撮り(接写)をしてみる






う~ん、なかなかうまく撮れません

思ったほど大きくは見えませんね

やはりそれなりのお魚は、それなりにしか写らないものですね

やはりライポウさんは大物釣りの達人であり

接写の達人である






その後は、先程釣れた時と同じスピードでただ巻きを繰り返すと

何度かバイトはあるものの乗るまでには至らない

だが、水面付近でのバイトは バシャッ! 

と水しぶきが上がるので、やっててたいへん楽しい






夏の夜は明けるのが早い

徐々に空は明るさを増してきて

これまでは見えなかったものが見え始める

水面ギリギリに少しだけ頭を出したウィードがチラホラと

ウィードの隙間を縫うように通すと

足元近くまでコバスがチェイスしてくるのが見える

ウィードを探しながら横移動を繰り返し

河口付近まで戻ってきた時

一人の釣り人が目に入ってきた

少し長めのロッドを、しなやかに操っている

妙に気になる

釣りをしながら時々横目で観察をしてみる

あの背中に背負っているワンショルダーのバッグ

どこかで見たような気がする

それにあの後姿・・・

もう少し近づいてみよう

リールのハンドルノブがやたら巨大だ

やっぱり・・・たぶん・・・きっと・・・

心当たりの人に違いない

お声をかけようか迷い

一旦はゆっくり後を通り過ぎた

その時にはほぼ確信に近いものを持っていたので

釣り方を観察しながら勉強させてもらいました






少し離れた場所で釣りをしつつ

頭の中は 〝いつお声をかけようか〟

そのことで一杯になっていた

すると、もう一人の人が浜に下りて来て

浜辺でリグの調整をし始めた

見覚えのある姿だ








近寄っていきお声をかけた

uedaさん!  おはようございます!』

『おお! simesabaさん! どうも!』

『ご無沙汰してます!』

『噂してたんですよ』

『えっ? 噂?』

意外な言葉が返ってきた

『simesabaさんとか来てるかもしれないですねって話してたんですよ』

『ということは・・・』
『あちらにおられる方は・・・やっぱり・・・you-youさんですよね』



『そうですよ。噂してみるもんですね』
『じゃあ、行きましょう』



とyou-youさんに引き合わせて頂いた


『○○さん(you-youさんの本名)、simesabaさんです』

『初めましてsimesabaです!』

『ああ、どうも初めまして!』


と挨拶もそこそこに

早速釣りの話を色々と・・・

はじめはお二人の釣りを眺めながらお話しをさせて頂いたが

(密かにお二人の釣り方を勉強させていただきました)

途中からは3人並んで釣りをしながら会話する

キャストしてよそ見をしていたら

バッシュッ! と水面を割る音が

『きたッ!』

あまりにもイイ音をさせて出た割には小振りな魚で

釣り上げた瞬間にオートリリースで水中にお帰りになったが

その時uedaさんにチクリと刺される

『感じ悪いですね~(笑) 僕らかれこれ6時間くらいここにいるんですけど・・・』

『す、すみません・・・』

その後、uedaさんは密かに本気モードに突入

時々横を見る度に

『ちいさいですわ~』といいつつも

バスを釣り上げていた、流石です

私はyou-youさんの楽しいお話しに引き込まれ

ついつい色々と根掘り葉掘り状態で質問攻め

釣りの邪魔をしてしまいました

申し訳ございません・・・この場を借りてお詫び申し上げます







初めてお会いするyou-youさんは

とても穏やかで大人の雰囲気たっぷりの方で

時折会話の端々にユニークさが溢れていて

とても魅力的な方でした

実は住んでいる所も同じ市内だということも分かった

また機会があればご一緒させてください!

宜しくお願いします






しかし今回の遭遇は偶然が重なっていた

お二人が日曜の晩に出撃することはほとんどないらしく

uedaさんとyou-youさんのスケジュールがたまたま空いたということ

そこに私が個人的新規開拓で、この日この時間に同じ場所にきた

そしてお二人は私の噂をしていたということにも驚かされた

実は私の中にも予感めいたものがないわけではなかった

なんとなくyou-youさんが通っている場所ではないかという気もしたし

この場所に行けば、お会いできるかも

という気もしていた

上のほうで某ブログで目にした文章も

実はyou-youさんのブログである

あ! そういやそのことについてお聞きするのを忘れていた・・・

また今度、教えてくださいね








色々な偶然が重なり

お二人にお会いすることができ

楽しい時間を過ごすことができました

本当にありがとうございました!!!









私は嫁さんに夜が明けたら帰ることを告げてきたため

7時前には納竿、家路につく

短い時間ではあったが、本当に楽しい時間でした

こうしてまたひとつ素敵な出会いに恵まれたわけだが

もし釣りの神様がいるとしたら

これも神様のお導き なのだろうか

だとしたら・・・

神様! ありがとうございました!














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