2011年05月31日
釣れず楽し

本日もお越し頂き、ありがとうございます
土曜日の夕刻
そぼ降る雨の中
近所の野池に行ってみた
もちろん狙いは雷魚
人生初の雷魚を釣りたい一心で
シトシトと雨が降る中、合羽を着て池の畔に立つ
台風と梅雨前線の影響で
ここのところ一日中、いや2、3日中ず~っと雨が降っている
こんな天候の中、水辺で竿を振る物好きは
私ぐらいなのだろうか
人っ子一人姿は見えない
おまけに、お目当ての魚の姿も皆無である
池に流入する河川は無く
長く降り続いた雨でも濁りは入っていないが
低く空を覆った分厚い雲で薄暗い光は
池の底を見透かすほどの明るさはない
だが時折、水面を覆った浮き草が
何者かにかき混ぜられて、ぽっかりと口を開けたように
そこだけ浮き草がない状態になる
姿は目に見えないが、間違いなく、この下にお目当ての魚は居るようだ
しかし、雨は次第に勢いを増し、激しく水面を叩く
その雨によって、びっしりと覆われた浮き草に穴が開くほどに
それまで中空フロッグが通った跡だけが水面に線を残し
そこに疑似餌があるのをアピールしていたのだが
これでは正直アピールもへったくれもない
小一時間ほど竿を振ったが
バフッともボフッともいうことなく竿を納めた
帰宅し雷魚釣りと天候に関して調べてみると
思わしくない文字が目に入ってきた
〝雷魚は雨によって活性が下がることが多い〟
確かに天気の良い暖かい日には
雷魚は水面近くに浮き、日向ぼっこをしている
という話はよく耳にするし、実際この目にも見ている
ドピーカンの晴天の日に
「今日は絶好の雷魚日和だ」 などと言われるのも知っているが
雨の日が駄目だとは正直なところ思っていなかった
一説によると、雨が水面を叩くと
警戒心の強い雷魚は、その物音に身を潜めてしまうとか
フロッグのアピールが効かなくなるとか
そりゃ釣れんわな
まあ、いいか・・・
また今度、天気のいい日に出直しだ
世の中には〝幻の魚〟などと言われる魚もいて
それを追い求める釣り師も数多く居る
何度も何度も苦心に苦心を重ねたり
数少ないチャンスをものにするため
千載一遇の瞬間を待ち侘びたりもする
それに比べ雷魚は決して幻の魚というわけではないが
雷魚が釣れる環境や個体数が減っているのも事実
散々打たれまくってスレているというのもあるだろう
初心者の私に、そう簡単に釣らしてはもらえないようだ
だが、少しもガッカリはしていない
最初の一尾に出会うまでに苦労を重ねた方が
釣れた時の喜びは大きなものになるだろう
それまでに重ねた失敗も
ひとつの経験として、自分の中に積み重ねていけばよい
ベテランの方々から見れば当たり前のことでも
初心者にはなかなか気がつかないこともある
そこはどうか、暖かい目で見てやって頂きたい
ということで・・・
またも空振り
最初の一尾には
まだまだ辿り着けそうにない

2011年05月25日
Go ! West !
本日もお越し頂き、ありがとうございます
既報ですが、先日の日曜日
甘蛙さんの工房を訪ねました
ベイトでいこう!のyou-youさんと
お魚釣りが好きの小次郎さんと私の3人で
you-youさんが甘蛙さんに製作依頼されていた竹竿が出来上がり
それを受け取りに行くということで
以前から私も一度甘蛙さんにお会いしたかったので
便乗させて頂くことにした
竹竿についての詳しいことはyou-youさんの記事で見てください
とにかく美しく、かっこいい竿です
当日の朝は、道中大雨の降るあいにくの空模様
しかし日頃の行いの良さが出たのか(?)
現地に到着するとすっかり雨は上がっていた
少し早く着き過ぎたこともあり
どこか良さ気な場所で竿を振ろうということで
雰囲気の良い場所を見つけて竿を出したが
対岸で農作業をしていたおじさんが
「ここは何もおらんで~。川鵜に全部やられてしもた~」と叫ぶ
都会から来た兄ちゃんを敬遠するように
わざと悪い情報を流しているのか?とも思ったが
後で甘蛙さんに伺うと本当に魚が居ないらしい
工房を訪れた後、甘蛙さんが折角来たのだからと
釣り場を数ヶ所案内してくださった
「この先に秘境があるねん」 の言葉通りに
正に秘境に相応しい様相を呈した場所に胸が躍る
一応タックルは持ってきているが
今日は遠足気分でここまでやってきた
正直、私は釣れなくても一向に構わない
そんな気分が胸に宿っていたが
それでも釣れるに越したことは無い
遠くから来た私たちになんとか釣らせようと
色々と気を遣って頂いた甘蛙さんに報いる為にも
何でもいいのでとにかく魚を釣りたかった
それに秘境を目の前にしては、やはり血が騒ぐ
談笑しながら竿を握ってはいたが
そこは一応釣り人の端くれ
竿先に神経を集中することは忘れなかった
しかし、そんな思いも空しく
結果は釣れず終い
だが、釣れなかったことの疲れや残念な気持ちは全く沸いてこず
むしろ心地よい空気に包まれていた
すばらしいロケーションで仲間と共に竿を振ることの楽しさに
満足な気分を味わっていたのは
私だけではないはずだ
そこに居た全員が
どこかしら満ち足りた表情を浮かべていたからだ
今回は、まだ少々季節が早過ぎたみたいで
魚を釣ることはできなかったが
もっと季節が進めば
コバスの数釣りが楽しめるらしい
また、よい季節に来ますね、と言葉を残し
帰路に着いた
雨上がりの澄んだ空に
新緑がまぶしい
色鮮やかな一日だった
甘蛙さん、you-youさん、小次郎さん
楽しい休日を、ありがとうございました!
2011年05月22日
工房探訪
竹竿作りの名匠〝甘蛙さん〟の工房を訪れました
WEB上で拝見していた場所に、今日自分が居る
不思議な感覚ではあるが、PCを通して見慣れた作業台が目の前にある
ここでいつも作業をしてらっしゃるのか・・・感慨深い
そこは離れにある作業部屋
所狭しと並べられた工具類や
これから竿に変身するであろう竹や木材の数々
無造作に置かれてはいるが実は高価なタイイングバイス
壁に掛かった見事に出来上がった竹竿
完全に趣味の為にあるこの部屋には
男の憧れがギュッと詰まっている
2011年05月16日
初挑戦
本日もお越し頂き、ありがとうございます
かねてより準備を進めていた雷魚釣り
ようやく準備も整い
初挑戦と相成った
とはいうものの
9ヶ月ぶり二度目に手にした雷魚ロッド
そして、初めて実戦投入したリール
まともなキャストが出来るはずも無い
まずは試運転に
いつも試し投げをする川に行き感触を掴むことにする
川に到着し、まずは小手調べに軽~く投げてみると
自分が思っているよりも随分遠くまでぶっ飛んで行き
中洲のボサのなかにガササッ!!と突っ込んでしまった
ウゲッ! なんじゃこりゃ! めちゃくちゃ飛ぶがな
かなり手加減して投げたつもりなのに・・・
まったくと言っていいほど〝しなり〟の無い剛竿
いつものシングルハンドのぐにゃんぐにゃんロッドとは勝手が違う
普段、しなりと手首のスナップを利かせてキャストしている私には
使いこなすのは至難の業
キャストの様子を言葉で表すなら
〝 よっ こら しょ 〟
が最も当てはまる
しばらくキャストを繰り返し
ある程度リリースポイントだけは掴んだが
思うところにキャストできるようになるには程遠い
あとは練習の数をこなすしかないか・・・
とりあえず練習もそこそこに
目星をつけた場所へと車を走らせる
初めての場所に初めての釣り
そして、まだ私は
この目で雷魚が浮いているところを見たことが無い
昨年、小次郎さんが釣り上げたのを見た時は
菱藻びっしりの中から飛び出してきた
今はまだ菱藻は生えてなくオープンの状態
しかも、カブさん曰く
「たぶん先に雷魚の方が〆さんに気付くと思いますよ~♪」 とのこと
果たして私に雷魚を見つけることが出来るだろうか・・・
そんな不安を胸に、いざ出撃
現地に到着すると数名のヘラ師の姿が見えるが
雷魚釣りをする人はおろか、バサーの姿もない
たいがいどこにでもバサーの一人や二人は居るものだが・・・
しなやかに弧を描く軟らかいヘラ竿の中で
私一人が金棒のような雷魚ロッドを担いでいる
な・・・なんか・・・場違いか・・・
そもそも、ここに雷魚が居るかどうかも定かではない
だが、たとえここに雷魚が居なかったとしても
自分の足で探し歩くのも悪くは無い
最初は空振りでもいいじゃないか
そんな気持ちで釣り歩く
しかし、そんな私の気持ちをあざ笑うかのように
強い横風が吹いてきて、おまけににわか雨まで振ってきた
こんな状況では、たとえ雷魚が居たとしても
浮いてはいないだろう
横風に苦労しながら、対岸からせり出した木の下にフロッグを放り込み
着水した瞬間
バシュッ!!
小気味良い音を立てて、何者かが水面を割った
突然のバイトに少々驚きはしたものの
今まで散々頭の中で〝びっくり合わせはするな〟とイメージしていたので
手元に重みが伝わるのを待ったが
残念ながらフロッグは水面に残ったままだった
フッキングはしていないので、追い喰いを期待し
誘いを掛けてみるものの
セカンドバイトは無かった
その姿は見えなかったが
今のは雷魚のアタリだったのだろうか・・・
何度か同じ場所を狙うが
結局、その一度きりだった
私の足元では大きな鯉が底の何かをあさっている
その鯉には目もくれず竿を振っていたが
ふと足元を見ると鯉ではない魚がスウーッと横切って行った
あ! 鯰や!
私の前を悠然と通り過ぎていく鯰の2mくらい前に
ポチャン!! とフロッグを落とすと
それまでゆっくり泳いでいた鯰が
急にスピードを上げ、フロッグ目掛けてサササと寄ったかと思うと
ためらうことなくパクッと咥えたが
咥えると同時に反転しようとした奴は
その動作に見事に失敗し
フロッグを残して過ぎ去って行った
ああ・・・惜しい
それから少し場所を移動し
何気に気になる場所で車を停めた
先程まで竿を振っていた場所より少し下流の
土管から水が流れ込んでいる場所
先日の大雨のせいで本流も濁っているが
もっと濁った泥水が土管から流れ込んでいる
その水が本流と交わる辺りにフロッグが差し掛かった時
底からフワーッと黒い影が現れた
あ! また鯰や!
スウ~ ピチョッ!
な、なんやそのショートバイトは・・・
ガッツリ喰わんかい!
次の一投でも、そのまた次の一投でも
同じようにショートバイトを繰り返しては去っていく
そのバイト音に触発されたのか
他の鯰も集まってきた
恐らく、この10m四方に4、5匹は居るだろう
だが、他の個体は近寄っては来るが、バイトには至らない
その中で一番小型の奴だけが
何度も何度も舐めるようなアタックだけを繰り返す
ええ加減腹立ったので
意地でもこいつを釣り上げたる!と意気込み
しまいには車に積んであったバスロッドに
一番フッキングしやすいと思われる〝フランクサム〟をセット
一投目で仕留めたりましたわ
ガハハ!!!
あれ? いつの間にか鯰釣りになっとるがな・・・
ということで・・・
雷魚釣り初挑戦は
空振りに終わりました
2011年05月11日
カエルを作ろう②

本日もお越し頂き、ありがとうございます
あちらこちらから雷様のお便りがちらほら聞こえて参りまして
これはのんびりもしていられない、ということで
しばらく止まっていた〝カエル作り〟の続きです
ええと・・・前回は確か・・・
ラインアイの補強したとこでしたね

これを

こうして・・・

こうなったとこで
話が止まってました
ほんで続きの作業再開
板オモリを巻き付け
重さと位置決めをする
何度か水に浮かべて調整します

途中の段階で写真を撮ったので
上の画像とは違うオモリの量になってます
ケツ下がりの浮き姿勢にしたいので後ろ重心にしています
位置と重さが決まったら
動かないようにPEラインをぐるぐる巻きにして固定
ライポウさんとこの記事を見ながら作業を進めていきます
↓

PEぐるぐる巻きで固定し
さらにその上からエポキシで固めました
ついでにラインアイ部分もエポキシで補強

ボディに装着してみると
こんな感じ
↓

う~ん・・・どうなんだろ・・・
こんなもんなのかなぁ・・・
初めてなのでよく分かりませんが
細かいことは、これから先
試行錯誤を繰り返すしかないかな・・・

ちょっとボディへの収まりが悪いので
フックホールの辺りを削ってみるか・・・
他のカエルも同時進行で


今日はここまで
あとはフックホールをPANDOでシーリングして
空気穴を開け
先端を糸で止めれば完成です
もうちょいです
Posted by simesaba at
11:21
│Comments(10)
2011年05月02日
竹竿~試し投げ
本日もお越し頂き、ありがとうございます
先日、オーバーホールしたアンバサダーの回転を見るために
近所の川に試し投げに行ってきたことは既に書きましたが
その際に、実はもう一本、試し投げをしたかったタックルを持っていった
それは・・・
以前、竹竿作りの名匠〝甘蛙〟さんから頂いた布袋竹ロッド
早く使ってみたかったのだが
あまりの美しさに、実際使うのがもったいなく感じたこともあり
今まで専ら家の中で鑑賞するにとどまっていた
だが、やっぱり釣り道具は使ってなんぼ
家の中で飾っておくほうが逆にもったいない
それに早く水辺で使ってみたい衝動に駆られ
遂に初導入することになった
乗っけたリールはカルカッタコンクエスト100
少々大きすぎる感はあるが
私が持っているリールの中では一番このロッドに似合う
確か甘蛙さんはカルコン50あたりを乗っけていたように思う
で、サムルアーズのチャンクをつけて試し投げ
布袋竹のしなやかなしなりを利用して
ルアーの重みを感じながら軽く振り抜くと
気持ちよく弧を描いて飛んでいった
チャンクは私が持っているルアーの中では小ぶりな方だが
これでもまだデカ過ぎるように思った
繊細なティップを折ってしまいそうなので
フルスイングするのは控えておいた
キャスト後、リーリングを開始すると
チャンクのブルブル感が気持ちよく手元に伝わる
感度はすこぶる良さそうだ
今日はあくまでも〝試し投げ〟であって
これは〝釣り〟ではない
と自分に言い聞かせながらリーリングするが
そんな気持ちとは裏腹に
軽くトゥイッチを入れて誘ってみたり
気がついたら手元に伝わる感触に神経を研ぎ澄ませてみたり・・・
おおっと!あぶない、あぶない!
真剣に釣りしてる場合ではない
そんなことして不意にデカイ魚でも掛かろうものなら
美しくも繊細なロッドが逝ってしまうではないか
それに、こんな街中を流れる汚れた川は
この美しいロッドには不釣合い極まりない
今日はほどほどにしておこう
早く魚を掛けてみたい気はするが
この美しい竿の入魂は
その姿に相応しい美しい清流で
綺麗な斑点を身に纏った日本の渓魚の引きによって
もたらされたい
そう思うのが本音である
甘蛙さん
入魂のご報告は
今しばらく、お待ちくださいませ
タグ :う、美しい・・・