2012年04月29日
Snake Charmer
今年新調した雷魚ロッド
Valleyhill GUNGUN 73RH の愛称
Snake Charmer
直訳すると〝蛇使い〟
そう、あの笛で蛇を操る人のことだ
あたかも蛇使いのように自由自在に雷魚を操るロッド
RHはRegular Heavy の略である
同メーカーには他に
SH Super Heavy や
XH Extra Heavy といった
特に強力なラインナップがあるが
このRHは、雷魚ロッドとしての強さはもちろんのこと
ある程度のしなやかさと
粘りを兼ね備えたモデルである
メーカーサイトでも次のように謳ってある
■GGZ-73RH
カバーゲームの基準「レギュラーヘヴィ」という設定を初めて作ったモデル。
GGZ-70HHより気持ちパワフルでライト〜ヘヴィカバーにおける近〜中距離のスペシャリストですが、実際のロッドパワーを上回りかねない状況においても、高次元のパワーバランスと操作性がうまく補ってくれます。力技一辺倒の観があるライギョゲームをテクニカルに進化させます。
【メーカーサイトより引用】
(※ちなみにこの説明は現行機種のものであり、今回購入したのは前のモデルです)
カバーゲームの基準「レギュラーヘヴィ」という設定を初めて作ったモデル。
GGZ-70HHより気持ちパワフルでライト〜ヘヴィカバーにおける近〜中距離のスペシャリストですが、実際のロッドパワーを上回りかねない状況においても、高次元のパワーバランスと操作性がうまく補ってくれます。力技一辺倒の観があるライギョゲームをテクニカルに進化させます。
【メーカーサイトより引用】
(※ちなみにこの説明は現行機種のものであり、今回購入したのは前のモデルです)
昨シーズン使用したロッドは
OFT 雷魚79 猛強
一言で言うと ガッチガチ の超強力ロッドである
蓮の中からでもブチ抜くことができるくらいに
強力なブランクである
雷魚釣りを昨年から始めた初心者の私に
容易に扱える代物ではないが
それでも使い続けていれば
それが当たり前になってくるもので
シーズン終盤には多少は慣れてきた感はあり
なんとか一本獲ることもできた
初心者が使用するには不向きなモデルかもしれないが
このロッドは小次郎さんが好意で私に譲ってくれた物
とにかく雷魚釣りを始めるに当って
雷魚タックルを揃える必要があり
それを手助けしてくれたのである
だが昨シーズン、どうにかこうにか一尾の魚を掛けてみて
もう少し柔軟に対応できるロッドが欲しいと思った
そこで、アレコレ物色し、ベテランの方にアドバイスを頂いたりして
私のイメージに一番近かったのが
この Snake Charmer
軟らか過ぎず、硬過ぎず
程よいしなやかさと粘りを兼ね備えていると思われる一本
レングスも普段バス釣りで使用しているロッドと同じ7.3ft
グリップの長さも私にはちょうど良く
取り回しが割りと楽に出来る
実際魚を掛けてからのやり取りもし易く
暴れる魚の衝撃をうまく吸収し
それでいてきっちり寄せることが出来るバットの強さも持っていた
この先の雷魚釣りが益々面白くなる
たいへん良いロッドに巡り合えたと思っている
当初、私が狙いを定めていたのは
Snake Charmer ではなく、Algamaster の方だったが
私が頭で想像している〝こんなロッドが欲しい〟というイメージ
それをベテランの方に話すと
「それならSnake Charmerの方が良いですよ」と
アドバイスをして頂いた
しかも、そんな話をしていた直後
『○○(とある店舗)にsnake charmer ありましたよ』
という、なんともありがたい情報が入ってきた
雷魚ロッド自体を置いている店も限られており
しかも、お目当てのモデルがあるなどというのは
それこそかなり低い確率である
私はすぐさま、その店舗に足を運び
店員さんにお願いして曲げさせてもらった
じかに感触を確かめると、すぐにでも欲しくなったが
財布の中身が少々足りない
その時は泣く泣く帰宅した
それから一月後
まだ残っているかドキドキしながらその店舗を訪れると
まるで私を待っていたかのように
同じ場所に佇んでいた
店員さんも、私のことを覚えていたようで
すぐに飛んできて対応してくれた
雷魚ロッドという特殊なカテゴリーだけに
そんなホイホイと売れてしまうとは思っていなかったが
それでも一ヶ月もあれば、いつ売れてもおかしくはない
だが、ちゃんと残っていたことに
私は運命めいたものを感じずにはいられなかった
出会うべくして出会ったような
そんな気がする
私の相棒になったこのロッド
これからきっと数々のドラマを
一緒に築き上げていくことになるに違いない
Snake Charmer 蛇使い
その名に恥じないよう
しっかりと使いこなしたいものである
2012年04月25日
キモカッコイイルアー 其の弐
salmo 〝 Jack 〟 real pike color
先日、釣友に頂いた〝キモカッコイイ〟ルアー
日本のルアーメーカーには無い
趣のあるルアーです
欧米では、このパイク柄のルアーでパイクを釣るみたいです

同じ salmo の slider と
サイズ比較してみました
もひとつ分かりにくいですかね
では、これで
私が普段使うものと比べると
かなりデカイです
いつか私も、こいつでパイクを釣ってみたいものです
これでシーバスとか
釣れるかなぁ・・・
2012年04月23日
First Atack
ぽかぽか陽気の休日
「雷魚の様子見に行きましょか」
突然のお誘いが掛かった
少し時期が早いような気もするが
決してガツガツするつもりは微塵もない
ましてやベテランの方の雷魚釣りを
この目で見れる貴重な機会だ
今回は私に与えられた良い勉強の機会
色々と学ぶことの多い釣行になるはずだ
昨年使ったリール5600C4は
シーズン終了後、全部バラして掃除し
きっちりメンテナンスをしてある
数日前に注油もし直し、機関は良好
いつでも始動できる状態にある
ロッドは・・・
実は今年新たな相棒を入手し
今シーズンの使用を楽しみにしていた
よし!
今日はこいつの試し振りのつもりで出掛けよう
釣果を期待しないで
雷魚の姿を見ることが出来れば御の字である
横風に苦労しながらキャストを繰り返す
風の悪戯と私自身の未熟さが相まって
幾度となく打ち直しをし
風の止まったタイミングで
ようやく思うようなラインを通すことができた
誘いのアクションを入れると
フロッグに気が付いた一尾がスッと動く
見切られないギリギリのタイミングで
チョンとワンアクション入れた瞬間
バフォッ!
乾いた捕食音が鳴り響いた
新調したロッドは綺麗な弧を描き
ヘッドシェイクの衝撃を吸収し
見事に仕事をこなしていたが
私自身は、久しぶりに味わう重量感に鼓動が高鳴り
緊張で手が震えているのが分かった
どうにか自分自身を落ち着かせ
なんとかランディングに持ち込む
今年最初の一尾
思わず見とれてしまいそうになるが
素早く撮影を終え、元居た水に返すと
元気良く帰って行った
「おめでとうございます!!」
「ありがとうございます!!」
釣友とガッチリ握手を交わしたその手は
まだ震えていた
今年もこの感動に出会えたことが
とにかく嬉しい
月並みな言葉ではあるが
この環境に、自然に
そして私を支えてくれる皆様に
この言葉を贈りたい
ありがとうございます
この一尾で
私自身も案内役をして下さった方も満足し
その場を後にした
数が欲しいわけではない
大きさを求めるわけでもない
極論で言うと
出てくれただけでも満足
そんな釣りは他にはなかなか無いように思う
一見、激しさばかりが強調されがちな雷魚釣りだが
自然に対しての感謝の気持ちや環境を守ることの大切さ
時には竿を振らずに穏やかに見守ることも必要
そんなことを考えさせられるのが雷魚釣り
だがこれは
何も雷魚釣りに限ったことではないはずだ
全ての魚に対して
雷魚に接するのと同じ気持ちで皆が向き合えば
釣りの世界はきっと
今よりもっと明るい未来になる
雷魚釣りを通じて、他の魚種に対する慈しみの念も
より一層沸いた気がする
そんなことを改めて思った
今回の釣行
良いスタートは切れた
これからもじっくりと腰を据えて
いつものスタンスで取り組むつもりである
2012年04月20日
葉桜の頃
今年は特に長く感じた寒い冬もようやく終わり
短かすぎる桜の季節もいつしか通り過ぎてしまった
美しさを誇る時が、ほんの一瞬で終わりを告げる桜
その花びらが道端に溜まり
道行く人に踏みつけられて無残に汚れている様は
より一層、儚さを感じさせる

だが視線を上へ転じれば
咲き誇っていた花弁の代わりに
今はまだ小さな新緑が
元気に顔を覗かせている

これから夏に向けて
青々とした葉を枝という枝に広げ
萌えるような緑を身に纏う
その新緑もいつしか大きな葉に変わり
やがて秋の終わりには
寒風に身を任せ飛び散ってしまう
一年の内に己の栄枯盛衰を
これほどまでにはっきり現す生命も
他にはなかなか存在しないようにも思える
人々は皆
春のほんのひと時だけ桜に注目を注ぎ
そこに集い、それを愛でる
その季節が過ぎ去れば、その存在さえも忘れてしまうのに
だが、私はむしろ
葉桜の方が断然好きである
まぶしいほどの鮮やかな色彩を放つ新緑
真夏の暑い季節には、その葉の色を濃い緑に染め
厳しい陽光から私達を守るかのように
木陰を提供してくれる
川沿いに並んだ桜並木は
人々に忘れ去られた真夏日に
やさしい涼風をもたらしてくれる
それが桜の木だとは特に意識もさせずに
私はそんな桜が好きだ
人々が注目しない季節の葉桜が
今年も葉桜が広がり始める季節
そろそろ準備を始めるとしようか

2012年04月19日
Carp Fishing

渓流釣りの後
前から一度やってみたかった「パン鯉」を
川虎さんにリクエスト
鯉がうじゃうじゃ居る川に行き
トルクフルな鯉の引きを楽しむ

ええ歳したおっさん二人が
キャッコラ言いながら釣竿を振ってます

ちょっと乾き気味のパンで針持ちが悪く
吸い込んだ瞬間に合わせを入れるが
一瞬早く吐き出しやがるので
すぐに餌が取れてしまい
結構はがゆいです
でも腐るほど居るので、すぐまた別の個体が寄ってきて
イージーに2、3匹釣ったら
すぐにスレてきて反応が悪くなり
小移動を繰り返す
最後は金色のカッコイイ奴を釣ってパン鯉終了

短時間で4、5匹釣って
これまた大満足
お手軽な釣りだが
これはこれで面白い
ええと・・・
今日は何釣りがメインやったっけ・・・
タグ :釣り三昧の一日
2012年04月18日
魅惑の渓魚
本日もお越し頂き、ありがとうございます
ようやく気候も暖かくなり、仕事もひと段落着いたので
以前からお誘いを受けていた渓流釣行に
ご一緒させて頂くことになった
今回誘って頂いたHN〝川虎さん〟は海に川にと
豊富な経験をお持ちの方で
ご本人曰く、とにかく無類の釣り嫌い(逆)である
向かう先は某河川の支流の奥の奥
一般的に言われる渓流と呼ばれる渓相から始まり
川幅数mの源流まで釣り上がって行く
最初に目指した場所は
昨年の台風による土砂災害で壊滅的な被害を受けていた
一見、水が澄んでいるように見えるが
至る所に土砂が堆積し
真新しい砂が不自然に溜まっていた
以前の渓相に戻るには数年は掛かりそうである
至る所で土砂崩れの傷跡が残り
今尚生々しい現場の状況に
ただ驚くばかりである
メディアでは取り上げられることも少なくなり
もう既に風化が始まっている感が漂う事柄だが
現地では今でも災害との闘いの真っ只中にあることを
去年の大震災と共に、決して忘れてはならない
とにかく、釣りにならないこの川を諦め、別の川に入ることにした
林道を行ける所まで車で上り、そこから渓に入る
夏場でも涼しいという渓谷の空気は
ひんやりとしていて気持ちがいい
山々に囲まれた新鮮な空気を胸一杯に吸い込み
いざ入渓

以前、何度か渓流で餌釣りをしたことはあったが
ルアーで渓魚を狙うのは初めてのこと
とにかく一本釣れれば納得
もっと釣れれば大満足である
右も左も分からない渓流ルアーの世界
経験豊富な川虎さんの言葉を信頼し
足の運びから立ち位置に至るまで
何もかもを言われるとおりにやってみる
まずはお手本に一連の流れを見せて頂いたが
そのお手本中にサクッと一本釣り上げてしまうのは
流石としか言いようがない
「簡単でしょ?」
「・・・」 絶句
ちょっとした滝の落ち込み部分や反転流
岩の陰、流芯などなど
攻め所を丁寧にレクチャーしてくれるが
思った所にキャストが決まらず何度もやり直し
何度目かでようやくいい場所にキャストが決まると
教え通りのトゥイッチを繰り返す
落ち込みの白泡からヒラ打ちしながら出てきたルアーに
背後から忍び寄る影が・・・
あ! チェイスが!
だが、あともう一歩のところで踵を返し
また岩陰に姿を消してしまった
残念ながら食わせるに至らなかったが
私の拙いアクションのルアーに対して
素直に反応してくれたことが嬉しい
思わず声を上げて
「今追ってましたよね!」
と興奮気味に口を開く
チェイスがあっただけなのに
これほど興奮している自分が恥ずかしい
目ぼしいポイントごとに二、三投しては移動を繰り返す
魚は居るのだろうが
その二、三投の内に食わせなければ
すぐにプレッシャーを与えてしまい
たちまちに反応がなくなる
慣れない渡渉に足元を取られながらも
なんとか川虎さんの後ろを着いていく
川虎さんはとにかく私に一本釣らせようと
必ず先に譲ってくれ
私はそれに応えたい一心でキャストを繰り返す
幾つかの小さな滝を渡り歩き
何度かのチェイスの後
遂にその時はやってきた
拙いながらもどうにかこうにかヒラ打ちをしている
その後ろから右に左にルアーの背後を追ってくる
食え!食え!
祈るようにつぶやいたその時
クククンッ!
やっとこさフッキングが決まり
その後は覚えていないが
手元には美しい渓魚が
そして川虎さんと握手をしている私が居た
ルアーで釣った初めての渓魚
久しぶりに見る岩魚は
以前餌で釣ったものとはまた違って
一際感慨深いものがある
決して大きくはないが
私にとって特別な一尾
美しい模様を身に纏った姿に
しばし言葉を忘れ見入ってしまった
ずっと見ていたい衝動に駆られたが
弱らない内にそっと水に返した
その後姿に
ありがとう
思わずつぶやく
その後も
ああチェイスや! ああ帰ってった・・・
キタッ! ああバレた!
などと、魚からの反応があるごとに顔を見合わせ
静かな渓に二人の笑い声が響き渡る
釣れたり釣れなかったりの時間を過ごし
徐々に険しくなる渓を上へ上へと遡る
川虎さんは私が打った後でもしっかりと魚を引き出し
サクサク釣り上げていく
きっとフレッシュな状態で釣っていたら
もっと簡単に釣っていることだろう
少しだけ感覚を掴んできた私も数本追加
涎が出そうな良いポイントに出くわすと
「〆さん、ここはモロタでしょ!」
と川虎さんからプレッシャーが掛けられる
そして、一尾釣る度に
「ね!簡単でしょ?」
「いやいや、まだその言葉は吐かないですよ~」
川虎さんは私に KAN-TAN の二文字を言わせたいらしいが
そんな言葉はとてもじゃないが言えたもんじゃない
とにかく自分のキャストが下手くそ過ぎて
一投で狙ったポイントに入らないのだから・・・
極まれに一投でキャストが決まった時には
決まって魚からの反応があった
やっぱり一投で決めなあかんねんな
う~ん、もっとキャストの精度を上げなければ・・・
私にとっては険しいと思える渓を釣り上り
結果的には10本の岩魚を釣り上げることができた
一旦林道に上がり
ここから先、更に険しくなる渓相を下見したが
正直なところ
これ以上の険しさには体力的に自信がなかったので
今回はここで断念
本格的な源流の入り口を垣間見れただけでも
私の心は十分満たされていた
川べりで食事休憩を取った後
次はアマゴ狙いで別の川に向かい
なんとかアマゴも一尾釣ることが出来た
体側にサビが残る個体だが
アマゴ特有の朱点が鮮やかだ
岩魚とアマゴは習性も異なり
魚の付いている場所が違う
その名の通り岩に付いている岩魚に対し
流れのど真ん中に居るアマゴ
私にはアマゴの方が難しく感じた
そんなこんなで
私の釣果は岩魚10本、アマゴ1本
初めての渓流ルアーの釣果としては悪くはない
私自身は大満足である
釣果も満足だが
美しい景色に囲まれ
楽しいひと時を過ごせたことが
とにかく嬉しい一日だった
それもこれもガイドして下さった川虎さんのおかげです
本当にありがとうございました!!
渓流釣り
ヤバイくらいに楽しいですね
また一つ、禁断の扉を開けてしまった
そんな気がする今日この頃
2012年04月16日
岩に潜む魚
ひんやりとした冷気に包まれた
山の空気は清々しい
時にやさしく、時に激しく
流れては落ち、落ちては流れるせせらぎの音
川面を渡る風、小瀑から飛び散る水飛沫
遅い春の訪れを知らせる、ふきのとうの芽
上手に啼くことができるようになった鶯の声
全てが五感に心地よい
春の渓谷
2012年04月11日
FEN / COCOLO / Walton
本日もお越し頂き、ありがとうございます
FEN と書くと
釣り人の皆様は fenwick を思い出すだろう
そうあの有名なロッドメーカーである
だが私の場合、FEN で頭に浮かぶもの
それはラジオ放送である
FEN エフ イー エヌ と読む
決してフェンではない
FEN とは Far East Network の略である
元々、太平洋戦争中に
米軍兵士を激励するために始まったのが起源と言われ
戦後は、その名の通り 「極東放送網」 という局名で
在日米軍向けに流された英語放送である
その昔、私が子供の頃
今のようにインターネットなど無い時代
多くの人達がラジオに耳を傾けていた
私もその一人である
深夜放送を流しながら受験勉強に励んだり
夜な夜な夜遊びをしたりしたものだ
そもそも私がFENの存在をどうやって知ったのか
それは今となっては記憶が定かではないが
中学高校の頃、私は間違いなくFENを聞いていた
だが、その当時住んでいた四国松山に
米軍基地などあるはずも無い(現在も)
そう、それは瀬戸内海を挟んだ遠く中国地方の
岩国米軍基地から発信された電波を受信したものである
(AM 1575kHz)
ダイヤル式のチューナーをひねり
周波数を合わせると
zzzzzaa・・・というノイズに紛れ
流暢な英語が流れてきた
それは明らかに日本人が話す英語ではなく
ネイティブのものと思われる
リズミカルで軽快な英語だった
当然、当時の私にその流暢な英語が聞き取れるはずはなく
ただ、その雰囲気に酔いしれていたのだ
アメリカ映画で目にするような
早口で途切れることの無い
それでいて耳に心地よいリズムで
DJの口から発せられるその言語に
なんとも形容しがたい格好良さを感じたものである
この記事を書く前にネットでFENについて調べてみると
今では AFN (American Forces Network)
という名前に変わっていた
私が高校の頃は80年代の後半で
まだFENだったのだが
1997年に今のAFNに変わったらしい
私にとってはAFNよりもFENの方がシックリくるし
Far East 〝ふぁーいーすと〟
という響きの方がカッコイイように思える
日本語にしてしまうと〝極東〟〝キョクトウ〟と堅苦しく
〝極東軍事裁判〟を思わせる前時代的な響きになってしまうが・・・
そんなこんなで
私は今でもラジオを聞くのが好きである
車に乗るとたいがいFMラジオを聞いている
嫁さんは自分の好きなCDを聴きたがるが
私はラジオから流れてくる音楽や、その時々の情報に
聞くでもなしに耳を傾けるのが好きなのだ
そんな私が好んで聞くラジオ局
FM COCOLO(FMココロ)
日本初の多言語放送で
日本語、英語、韓国語、中国語、スペイン語・・・etc
ありとあらゆる国の言葉で発せられるラジオ放送
意味は分からなくても
なんとなく分かるような分からないような
車の中で聞くラジオは、これぐらいで丁度良いような気もする
このFM COCOLOは、阪神淡路大震災をきっかけに
在日外国人向けの情報発信を多言語で行う必要性が生じた為
開局されたラジオ局である
関西2府4県を対象とした超短波で発信される地域密着型のラジオ
2010年からは〝OVER45の為のミュージックステーション〟
と銘打ってリニューアルされた
正に大人のラジオだ
いきなり話は変わるが
そんな FM COCOLO を彷彿させるような釣り雑誌が
近々発刊されるらしい
琵琶湖と西日本の静かな釣り
『Walton』
大人の釣り人向けと限定しているわけではないが
特に40代以上の釣り人に喜ばれる内容になっているとか
私などは、つい先日40代の仲間入りを果たしたばかりの
(40代の)〝ひよっこ〟であるが
「琵琶湖と西日本の静かな釣り」というコンセプトには
惹かれるものがある
特に〝静かな〟というところが
なんとも良いではないか
静かな釣りという言葉からは
のんびりと水に糸を垂れ、ボーっと浮きを眺め
霞を食べて生きている仙人のような釣りを連想しがちだが
そんな釣りだけが
静かな釣りというわけではない
恐らくこの〝静かな〟という部分には
〝落ち着いた大人の〟という意味も含まれているのではないかと思う

創刊準備号の表紙を飾っている大人の釣り人は
サムルアーズのサム山岡氏
綺麗に弧を描いた竿から
今正にルアーが放たれようとしている瞬間の写真だ
そこからは〝静〟と〝動〟が見て取れる
程よくリラックスした状態で竿を振る姿には
無駄なものが一切感じられず、大人の落ち着きが見られ
それでいて躍動感のようなものも感じることが出来る
正に静と動の融合である
創刊を飾るに相応しい一枚だ
今はまだ表紙を目にしただけだが
内容が楽しみな一冊
普段釣り雑誌など買わない私だが
発売されれば、是非読んでみたいと思っている
2012年04月08日
春を探しに
春の嵐が過ぎ去り
ようやく訪れた暖かい陽気に誘われ
自然の中のちょっとした春を探しに出掛けてみた
久しぶりに日中に竿を振ることに
喜びと新鮮さを感じる
なだらかな土手に立ち
水辺に向けていた視線を
ふと背後に向けると
土手のそこかしこに
春は訪れていた
例年より長く感じる冬も
ようやく終わりを告げようとしている
過ごしやすい季節の到来に嬉しさもあり
少し寂しさもある
今年の冬は全く思うような釣りが出来なかったことが
寂しさをより募らせているのか
でも、冬はまた巡ってくる
来年も、再来年も
必ず季節は巡る
釣り人の果てること無いロマンと同じに
次の季節に向けて
気持ちを切り替えていこう
2012年04月03日
あやしい
先日、夜の琵琶湖へと出撃した時のこと
ちょっと小腹が減ったのでコンビニで一休み
ラーメンにお湯を注ぎ
車の中で出来上がりを待っていると
コンコンッ!
窓ガラスをノックする音が
ウィンドウを下ろすと
こんばんは、警察です
はっきりとは見なかったが
警察手帳を私に見せ
ちょっとお話を・・・と
そう、いわゆる職務質問というやつ
車の中を覗き込みながら
積んである釣竿を発見したらしく
魚釣りですか?
ええ、ちょっと休憩してラーメンでも食べよかなと・・・
別に言わなくてもいい、どうでもいいような返しをしてしまった
それに釣られて、おまわりさんも
ああ、いい匂いしてますな
などと、どうでもいい返し返し
何やら最近、ここら辺の琵琶湖の浜辺で
ボヤが相次いでいるとか
怪しい人を見掛けなかったか、というお話
そういや以前、どこかの浜で木が燃えているのを
見たような気がするが、どこだったのか記憶が定かではない
もし、人気のない場所で煙や火が上がっていたら
連絡して下さいとのこと
続いて、車を止めて釣りに行く時には
釣竿とか見えないようにして
なるべく全部持って行って下さい
車上荒らしがまた頻発してますから・・・ウンヌン
一昨日も○○の方で車上荒らしが・・・カンヌン
窓ガラスをかち割られて・・・ああだ
中古屋に売ったらええ小遣い稼ぎに・・・こうだ
かくかくしかじか
でお話すること約5分
じゃあ、気をつけて
頑張っていい魚釣って下さい
ありがとうございます。ご苦労さまです
てな会話があり
怪しい人・・・かぁ・・・
ていうか
迷彩服に身を包み
夜な夜な琵琶湖の浜を徘徊している私自身が
十分怪しいではないか
ああ、怪しいから声を掛けたのか
納得なっとく
皆さんも、お気を付け下さいまし
え?
ほんで釣果の方は?
こんなことを記事にするぐらいですから(涙目)
