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Posted by naturum at

2013年05月21日

源流釣行




午後からはシトシトとした雨が降り続くでしょう

天気予報はそう言っていた

雨が降り出す前に切り上げる算段で渓に入る

前日に引き続きの川虎さんと

久しぶりに会う小次郎さんのお二人と共に



そこは人里離れた奥深い山中

所々にこんな看板があることからも

ここがどれだけの山奥か分かるというもの

こんな深い山だからこそ豊かな自然にも恵まれ

多くの動植物の楽園にもなっているのだ



本流を少し釣り上がった後、分岐を左に折れ

より一層険しさを増す枝沢へと入る

木々に覆われたそこは日中でも薄暗く

小さいが落差のある溜まりを幾つも超えていく

もちろん一段一段竿を出しながら






ちょっとした溜まりだが、それを丁寧に打っていくと

綺麗な色彩を身に纏った岩魚が姿を見せる



釣れる度に小次郎さんと前を代わりつつ登っていくと

川虎さんが声を上げた

「これ・・・アレですやん!」

岩と岩の間の土に、はっきりと残る大きな足跡

そう、あの注意書きの看板の動物

この辺りの山中には居るとは聞いていたが

実際に自分の目でそれを見てしまうと

やはり恐怖心は芽生えてくる

少し表面が乾きかけていることから

たった今ここに居たという訳ではなさそうだが

川虎さんは携行していた爆竹を取り出すと

おもむろに火を着けパパン!パンッ!と鳴らした



「〆さん、そこの溜まりを打って追いが無かったら・・・」

「ここから林道に上がりましょか」


熊との遭遇を避け、この谷はここで切り上げることにした

幾重にも重なるつづら折りの林道を下り

本流に出たところから再度遡行開始



ほぼピッチングのみだった先ほどの枝沢とは違い

少しはキャスト出来る距離があり、その分引きしろも取れる

渓相こそ違えど、この川なら私が通う川と同じようにキャストも出来る

限定された空間から、やや開けた場所に来たこともあり

開放されたような気分で、気持ちよくキャストをする

釣れたりバラしたりをどれほど繰り返しただろうか

この川にしては小さな、とある溜まりを打った時

真っ黒い影が岩から飛び出してきた

しかし着水から1mくらいで手前の落ち込みになり

流れもそこそこあるため、あまりにも引きしろがない

キャストすること3回目

落ち込み直前の岩にカツンッ!とルアーが噛んだ

しまった根掛かりか・・・

ティップを煽って根掛かりを外そうとした瞬間

グッグググンッ・・・

重い生命感が伝わってきた

根掛かりと思っていたのは良型の岩魚だった

岩をかわすとあとはゴリ巻きで引き寄せランディング

ひと際厳つい顔をした岩魚でした






尺には若干届かないものの

私が今までに釣った岩魚の中では

一番の風格を持った魚

渓流ルアーを始めて以来

こんな魚を釣ってみたかったんだ

もちろん、もっと大きな魚が居ることも分かっているが

今の私にとって

この魚はある意味憧れの魚そのもの

それが今目の前に居ることに

大きな感動を覚えた



その後はすっかり満足感が漂い

新緑の萌える山を眺めながら穏やかな気分に浸った

そしてこの日のクライマックスは

川虎さんが最後のポイントに選んだ落差のある魚止めの滝

ここで小次郎さんが余裕で尺を超える岩魚を釣り上げ

皆で大盛り上がり

天気予報通りに昼過ぎから雨が降り始めたのを機に

この日の釣りを終了した




今振り返ってもとにかく楽しい一日で

いまだに満足感を味わい続けている

川虎さん、小次郎さん

ありがとうございました!

また行きましょうね!


  

Posted by simesaba at 15:13Comments(2)渓流