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Posted by naturum at

2010年05月04日

長い夜 ②


本日もお越し頂きありがとうございます




<第2部> 昨日の続き

23時、いつもの浜に到着する

G W のため、この場所も多少なりとも先行者がいる

そう思っていたが、予想に反し一人もいない

まあ、この場所自体は意外とマイナーな場所ではあるが

メジャースポットのすぐ近くにあるため

先行者がいても不思議ではない

今日は間違いなく先行者有りと覚悟していたので

ある意味ラッキー




東の地平線に、赤い月が昇り始めている

風は背後からの微風、西からの微風で追い風である

僅かに風はあるものの湖面はほぼベタ凪

まずはいつもの流れ込みに足を運ぶ




波打ち際から少し下がった位置からキャスト開始

まずはドシャローから攻めてみる

流れ込みの流れのど真ん中にベイトを追いに来ているかもしれない





次は波打ち際まで寄り左右の岸から2、3mくらいの辺りを攻める

夜間は、日中では考えられないほどの浅瀬に寄っていることもある

ドシャローに異常なしを確認した後に

沖に向かってキャストする





今のところボイルらしきものも見えない

雰囲気は抜群だが、生命感が感じられない

本当に魚はいるのだろうか





しばらくキャストを繰り返すが、アタリもカスリもしない

いつものストラクチャーに移動をする

途中、いつもは何も無い場所から水が流れ込んでいるのを発見

水は葦原の間から出ているが

普段は水が無いため、川の形にはなっていない

その割にはかなりの流量ではある

しばし、その辺りでキャストをしてみるが

やっぱり反応なし

素直にストラクチャーに移動をする





ストラクチャー周りでは時折ボイルが起こる

やはりここは生命感がある

だが、打てども打てども、何も掴まずに戻ってくるだけ

バスではないのか?





今日は南湖でブロガーさんがいい結果を出していた

ワンナップシャッドを使っているが、今のところ不発

その後あれこれと手を変えて攻めてみる

ミノー、バイブレーション、センコー、デスアダー

どれを使っても全く音沙汰なし





時刻は午前2時を回った

琵琶湖に来たときは気温が高かったが

今はかなり下がってきている

真冬の服装はしていないので、かなり寒く感じてきた

アタリもなく、寒い中ずっとキャストを続けること4時間

集中力が続かなくなってきた

キャストをしてはただ回収するだけ

投げては巻いて、巻いては投げて

その内、疲れを感じたため

投げてはあぐらをかいて座り込み

ボケーっとリールを巻く

そんなことを繰り返すようになった

あかん!あかん!

こんな中途半端なことしてたらあかんわ!

ちょっと区切りをつけよう!

竿を置き、しっかりと体を休めることにする





浜辺にゴロリと横たわり、湖面を眺める

空を見上げると、右側が欠けた月が

だいぶ上空にまで昇っている

昇り始めは赤い色をしていたのが

今は綺麗な黄金色に輝いている

月を眺めながらあれこれと考える





あれほど待ち焦がれた琵琶湖が目の前にあるのに

こんなことをしてていいのか?

だが、アタリもなく何時間も過ごすのは本当につらい

でも、この場所はいつでも釣れるわけではないことは

始めから分かっているではないか

もっと頑張らなあかんやろ

でもなぁ・・・

頭の中で葛藤を繰り返す





ちょっと何も考えずに景色を眺めよう

大きく息を吸い込み湖面を眺め、星を眺め

寄せては返す波の音に耳を傾ける





どれぐらいこうしていただろうか

たぶん10分くらいは経ったはず

少しからだの疲れがましになったような気がする

よしっ! 釣り再開!

気合いを入れるため、あえて言葉を口に出す





ストラクチャー周りをしばらく打った後

もう一度流れ込みに戻りながら釣り歩く

1時間ほど粘ってみたが、やはり反応はない

このポイントを諦め、近くの港に移動をすることにする

ここを暗い時間に立ち去るのは初めてのこと

少し後ろ髪を引かれる思いがする





港に着くと人の声が聞こえる

先行者かと思いきや

浜辺で若者が話ししているだけだった

そういや打ち上げ花火あげてたな




ともかく釣りを開始

センコーを船の際に落としてみたり

壁に沿って落としてみたりするが

アタリなし

水面にはたぶん鮎だろう小魚がぴちゃぴちゃ跳ねている

ベイトはうじゃうじゃいるようだ

バスもいるだろうと気合が入る





港の真ん中辺りでボイルが起きる

すかさずそこへキャスト

1投目

コツッ

何かに当たる感触

ラインを張り、様子を伺うが生命感はない

しばらくステイさせるも同じ

ラインを巻き取り、もう一度同じ場所にキャスト





ステイさせた後、2度シャクリで一旦底を切り

ジワジワとフォールさせる

変化なし

また同じようにシャクリを入れたときに違和感があった

リールとガイドの間のラインに手を沿え

生命感があるか確認する

プルプルとした動きが感じられるが

まだ早い気がした





生命感を確認すると同時に少し誘いを入れてやる

リールを巻くのではなく

糸を手で細かく引っ張って

口から逃げようとする姿を演出してやる

その瞬間

逃がしてなるものか、と言わんばかりに

ゴンゴンッ

と咥えてきた

立てていた竿を下に下げ、その分ラインを送り込んでやり

食わせの間を取る

余分なラインを少し巻き取り

仰け反るように合わせを入れる

オリャーーッ!








ほんの一瞬重みを感じたが

すっぽ抜けてしまった

あーあ、やってもた

残念無念のすっぽ抜け

だが、抜ける瞬間にフックが口のどこかにカスッた感触はあった

咥えなおそうとしたのか、吐き出そうとしたのか

口が半開きだったのか

いずれにせよ乗せることはできなかった





その後、キャストを繰り返すが、アタリはなく

空しく時間だけが過ぎていく

いよいよ激しい疲れと睡魔に襲われ

一旦車に戻り仮眠をすることに

携帯のアラームを1時間後にセット

一瞬にして眠りに落ちたようだ





約1時間後、携帯が鳴っている

アラームを止めようとしてボタンを押す

ん?

今の音、アラームと違うぞ

よく見ると、師匠からの着信音

あと2分後にアラームが鳴る時刻

とりあえずアラームを解除し電話をかける

『毎度!』

『おはようございま~す』

師匠の明るい声が聞こえる

『今から行きますわ』

ということで、師匠と合流

再度、いつもの浜で釣り再開

すっかり夜が明けてしまった









久しぶりに師匠と竿を並べることができ

たいへんいい時間が過ごせた

遠目から師匠の竿さばきを盗み見ては勉強をする

ほほ~、なるほど、ああいう動かし方もありやねんな

ふむふむ、やっぱり勉強になる

たまに上手な人と一緒に釣りするのはいいものだ




アタリがないので、以前二人で行った場所に移動

1時間ほどやってみたが

結局アタリも無く

午前8時半終了





勢い勇んで乗り込んではみたものの

今回もボウズ

湖西はまだ早いのか

魚がいないのか

私が下手くそなのか

残念な結果に終わってしまった






途中、疲れから空しさに襲われもしたが

それでもまた

懲りもせず

この場所に来ることになるのだろう

確信している私がいる






まあ、しかし、長い夜でした

アタリがない時間が

こんなにも長く感じたのは

初めてでした






あー疲れた・・・

  

Posted by simesaba at 14:27Comments(6)