2010年05月05日
正に愚行そのもの
本日もお越し頂きありがとうございます
先日の釣行は1バイト、ノーフィッシュに終わり
たいへん悔しい思いをした
なんとか、それを拭い去ろうと
昨晩、性懲りもなく出撃してまいりました
5月4日、17時
今までになく早く家を出る
寄り道をして武器を購入するために
で、買ったのがこれ
ゲーリー ヤマセンコー7インチ
画像では分かりにくいですが
とんでもなく太くでかいです
以前、何かの記事に書いた私なりの作戦
それがこいつです
いつも使っている5インチと比べてみると
こんなにも違います
いまいち分かりにくいので私の手を横に置いてみました
私と師匠の間では、こいつのことを
〝魚肉ソーセージ〟と呼んでいる
そう、あのオレンジ色のビニールをめくって食べるやつ
ほぼあれと同じくらいの太さがある
はっきり言って、常識ある人は陸っぱりでは使わないはず
釣具屋の陳列棚の隣には10インチカットテールなどという
アホみたいに長い奴も置いてましたが
こんなんで本当に釣れるのか? と思うかもしれませんが
昨年、陸っぱりで40UPを何本も釣っています
これは昨年特大級をバラした後に
何度も同じ場所に通い詰め
しばらく使用していたもの
おそらく40cm以上の奴じゃないと食ってきません
使い方は普通のセンコーと一緒
リフト&フォール、ずる引き、放置プレイなど
但し、太さもさることながら
長さもかなりあるため
アタリがあってから
かなり長い時間待たないと
フックまで咥え込まないみたいです
特大級は一息で飲み込むかもしれませんが
ちなみに作戦として一時期
オフセットフックのアイ部分からダブルラインを出し
センコーの尻尾の方にアシストフックをつけてました
残念ながら今のところ、その作戦で結果は出してませんが
デカイのだけ釣りたい人
ぜひ一度お試しあれ(自己責任で)
坊主覚悟でご使用下さい
~ 本題に戻る ~
買い物を済ませ、混雑した山科を抜け
湖西道路に入る
今日向かうのは、いつもの湖西ではなく
南湖西岸
どうしても魚に触りたい一心で
南湖に浮気してしまいました
いつもコメントを下さる
さたーんさん や りりパパさん
が通っているであろう場所
(たぶん合っていると思うが定かではない)
前に一度偵察に寄ったことがあるが
とにかく駐車できるスペースがない
しょうがないので
かなり離れてはいるが
なんかしらんの像がある駐車場に車を置き
そこから歩くことにする
1kmぐらいはあるだろうか
せっかくなので、その場所でしばらく釣りをしてみる
時刻は19時
もうすでに太陽は比叡山の向こうに沈んでいるが
まだ薄明るい
浜から入水し、左手の葦の方へと進む
G W なので、当然先行者あり
しばらくすると先行者にアタリがあり
『最後の最後でアタリがあったわ』
という声が聞こえてきた
ん? 最後の最後?
そんなにアタリが無いの?
少し不安が頭をよぎった
2時間半ほどやってみたが
やっぱりアタリはない
一旦車に戻り休憩したあと
徒歩で目的地へ向かう
22時
汗だくになりながら約1kmの道のりを歩く
15分くらいは歩いただろうか
ようやく浜に到着
たしか、〝 浜から入水して岬へ釣り歩く 〟 だったよなぁ
だが、浜には先行者が3人
浜は諦め、まず岬へ向かう
岬にも先行者が数人いたが
邪魔にならないように静かに水に浸かる
ここではワンナップシャッドに付け替えている
他のブロガーさんの釣果にあやかろうという魂胆
ゆっくりハンドルを回転させる
おそらく、いい感じに例の尻尾が揺れ
小魚が泳いでいるように見えているはず
左右に他の釣師がいるため
投げる角度は限られているが
邪魔にならない範囲で扇状にキャストを繰り返す
アタリがない
じゃあ、もっとゆっくり巻いてみるか
キャスト後かなり間を空けてから
今までよりももっとゆっくり引いてみる
コツコツとウィードに絡む感触がする
何も無い中層を引いてくるより
この方が良さそうな気がする
繰り返すこと数十投
グンッ! と一瞬持っていかれたような感じがしたが
その後まったく異常なし
気のせいか・・・
日付が変わる頃
一旦陸に上がり小休止を入れる
依然釣り人は多い
今晩もずっとこんな感じかもしれない
東の地平線の辺りから
昨日よりも少し遅れて赤い月が昇り始めている
10分ほど休憩し再度入水
ワンナップシャッドを諦め
〝魚肉ソーセージ〟で底を取りながら攻めてみる
ワーム自体がデカイせいか、激しくウィードに絡む
その度に竿先を細かくシェイクしウィードを切る
ウィードから離れた瞬間にバイトがあることが多い
毎回毎回、その瞬間に神経を尖らす
が
やっぱり反応が無い
1時間くらい経った頃
50mくらい離れた場所でずっと粘っていた人が
立て続けに2本釣り上げた
けっこう良さ気なサイズ
私には相変わらずアタリがない
『ええな~』ポロっと口に出た
本音である
その後、いつものミノーに変え
ウィードの上をかすめるように引いてくる
異常なし
5インチセンコーに変えてみる
異常なし
デスアダーで放置プレイ
異常なし
もう一度ワンナップシャッドに
異常なし
時刻は2時を回っている
いつの間にか右半分欠けた月が
高く昇っている
鏡のように静まり返りベタ凪の湖面に
月が写っている
右の方からずっと聞こえていた竿を振る
ヒュンッ!
という音が聞こえなくなった
どうやら引き上げたようだ
時折、遠くで近くで、ボイルの音は聞こえ
その度に、ベタ凪の湖面に大きな波紋を残している
今のはでかかったな
今のは小さかった
と波紋の残りを目で追いかける
岬の先端に居た人が帰っていった
入れ替わりにその場所に入ってみる
今まで立っていた場所と違い
視界が大きく開ける
南湖の全てが見渡せる
正面には草津の街の明かりが見え
左を見ると、遠くに琵琶湖大橋の街灯が
その形をきれいに形取っている
右に目を移せば大津の夜景が煌びやかに湖面に映っている
キレイな景色ではあるが
大きく開けた湖面に立ち
自分の周りに視界を遮る高い物がない状態は
心理的に少し怖い感覚でもある
夜の砂漠にポツンと取り残されたような
何か掴めるものを探したくなるような
不安な感覚に陥りそうにもなる
先程まで左右にいた最後の二人も移動をしていなくなった
いよいよ私一人になってしまった
遠い浜辺ではまだ数人の人がいる様子が
時折点けるヘッドライトの明かりで分かる
午前3時
アタリらしいアタリもなく
延々8時間
さすがに疲れを覚える
陸に上がり、車を止めた場所まで
約1kmの道のりをトボトボと戻る
疲れのせいか、釣れないせいか
行く時よりも足取りが重い
ゆっくり車に戻ると、ドカリと腰を下ろした
30分ほど休憩を入れる(まだやる気ですか?)
4時頃
夕方入った葦の方へ再度浸かる
東の空がそろそろ白み始めている
今まで静かだった湖面がにわかに騒がしくなる
あちらこちらで小魚が跳ね
それを追う魚食魚も跳ねる
時合いが来たか
水面近くがやけに騒がしい
ワンナップシャッドをキャストし
着水するとすぐに竿を立て少し早めに引くと
小魚が水面を逃げているような
小気味良い音を立てる
トップウォーターのノイジー系のようでいて
もっとやわらかな音がする
これは先日師匠がやっていた引き方である
それを試してみる
いい感じに尻尾が水面を叩く軽妙な音が響く
これを食いにきたら
おそらく ドカン! と水面を割って出ることだろう
だが、そんな想像は空しい空想に終わった
水面を割って出ることはしなかった
ワンナップシャッドに使っている6/0フック
これは魚肉ソーセージに使うのにもちょうど良い
ワンシャがダメなら魚肉でどうだ!
ということで7インチセンコーに付け替える
本来、水面でダメで即底へというのはおかしな選択
付け替えるのがめんどくさいだけ
キャスト後着底してから少しステイを入れる
ラインを張ってみて確認するが異常なし
シャクリを入れて一旦浮かせフォールさせる
何度目かのシャクリを入れた時
何かに触れたような違和感を感じる
少し止めて様子を見る
竿先を軽く上げると
ゴン!
明確なアタリが
焦るな、焦るな
竿先を下げ少し糸を送り出す
10秒くらい待ってみたが動きが無い
ラインを手で少し引っ張り生命感を確認する
ゴゴゴン!
よし!咥えたままだ!
再度竿を下げ、ラインスラッグを取る
心の中で
いち…にの…
さん!
と同時にフッキング
が、先日に続いて
またもやすっぽ抜け
一瞬重みを感じ竿が曲がりかけていたが
弧を描きかけていた竿は直線に戻る
回収しセンコーを見てみると尻尾に歯形らしきものがついている
この記事の上の方で自分で書いているが
当たってから、かなり長い時間かかってフッキングしないと
口が針に到達しない
そのことを、この時はあまり考えていなかった
もう一度同じ場所に投げてみた
まさか、今すっぽ抜けてすぐ食ってはこないだろう
と思いながらも、慎重になる
先ほどあたった辺りで長めにステイを入れる
ゴン!
またしても食ってきた
ゴゴン!
さっきより展開が早い
クラッチを切り右手で糸を少し送り出す
鼓動が高鳴る
焦るなよ!
ゴゴン!
食ってる、食ってる
もうちょい、もうちょい
ゴ!
ゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!
糸が急に走り出す
親指でスプールを押さえ
フッ
キン
グーーーーーーー!!!
これはもろたやろ!!!!!
と思ったその刹那
ふっ と力が抜けた
ま、まぁーじぃーでぇーー!?
合わせ切れか?
力ない手でハンドルを回し糸を回収する
合わせ切れではなかった
センコーだけ持っていかれたのだ
あれだけ走り出しときながら
針は口に到達していなかったのだ
その後、新しいセンコーをセットし
しぶとく何度も攻め続けたが
一度もアタリはなかった
結局、朝8時まで粘りに粘ったが
魚を触ることはできなかった
前の晩、7時から実に13時間
途中休憩を除いても
約12時間竿を振り続けた
あほちゃうか
もう筋トレか、なんかの修行ですわ
冬のほうが釣れてたやん
冬よりきつい修行です
この記事を書きながら
少しずつ冷静さを取り戻しつつある
たしか休み前
数やサイズにこだわらず楽しもう
そう思ったはず
なのに、結局ガツガツしてるし
何が何でもと粘ってみたり
結局、振り返ってみると
本当に楽しめたのか?
と問われると ???マーク
2回の琵琶湖釣行に費やした時間
実に25時間
それで坊主ってどういうこと
もう
へ た く そ
としか言いようがありません
何としても魚に触りたくて
南湖まで足を運んでおきながら
魚肉ソーセージで一発大物狙いだったり
でも時々小さいものも投げてみたり
で、結局これ
一体 G W は何だったのだろうか
これはしっかり反省しなくては・・・
『数やサイズに拘ると見失うものがある』
そんな言葉を思い出した
正に私は、数もサイズもどっちも追いかけて
どっちも手に出来なかった
二兎を追うものは一兎をも得ず
そして見失っていたのは
楽しむこと
G W も終わりになって
改めて思い知らされた
やっぱり楽しまなければ意味が無い
最後まで読んで頂き
ありがとうございます
おつかれさまでした
Posted by simesaba at
23:43
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